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700話

「それは丸い穴のようなもので、壁の地面から1メートルほどの高さにあった。今もプロジェクターの画面には刺激的な戦闘シーンが映し出されていて、李有金はこの場所に全く気を留めていなかった。

それはカップの口ほどの大きさの丸い穴で、ただ外側から蓋で覆われていた。

少し考えてみると、李有金はこの店主がなかなかの遊び人だと感心した。この木の板は二重構造になっているのだろう。こちら側に蓋付きの穴があるなら、向こう側にも同じものがあるはずだ。両側から同時に蓋を取り外してこそ、二つの部屋がつながる。そうでなければ反対側は見えない。

無理やり開けようとすれば、この蓋は押し出されて落ちてしまい、残された蓋と穴を見れ...