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683話

李有金はハッとした。なぜなら、これは彼が長年独身で過ごす中、よく一人でこっそり自慰行為に使っていた映画だったからだ。

しかも見覚えのある映像から、李有金はこれがある特殊な国のものだと分かった。どこから手に入れたのか知らないが、理解できる字幕が付いているだけでなく、モザイクもない代物だった。

李有金は血が沸き立つのを感じながら、こんなに馴染みのある過激な映画を見るのは久しぶりだと思った。

以前は小さなスマホの画面で見ていたが、今や広大な高精細プロジェクターで見ることで、李有金が感じる衝撃と刺激は以前のどんな時よりも強烈だった。

映像の冒頭はバスの中。座席には恋人同士や夫婦が対になって座っ...