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590話

しかし孫言が信じがたいことがもう一つあった。それは、こういう感覚を少し好きになってしまっていることだった。

この感覚は不思議なものだった。特に自分の妻が他の男と関係を持つとき。実は孫言は彼らに告げていなかったが、椅子に縛り付けられていた時、その興奮は言葉では言い表せないほど刺激的だった。

自分の愛する火照った妻がマンションの警備員を「ダーリン」と呼ぶのを聞くこと、さらには他の男の精が満ちた妻の花園に何の躊躇もなく自分が入っていくこと。それさえも、ねじれた興奮を生み出していた。

孫言は悲しいことに気づいた。実際に試してみると、自分は妻が他の男と交わるのを見るのが好きなだけでなく、自己が支配...