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496話

昨夜の発散で溜まっていた体と心のストレスを解消したせいか、李有金は今、街の風景を眺めながら、周囲の道を見渡しながら、何もかもが無限に素晴らしく感じられた。

すぐに団地の警備室に着くと、タバコを二、三服吸ったところで、同僚の老黄も身支度を整えて警備室に戻ってきた。

李有金を見るなり、老黄は興奮気味に尋ねてきた。「どうだった?昨日のお見合い、うまくいきそうか?ダメでもかまわないぞ。俺はこの辺りで長年暮らしてるから知り合いも多いんだ。必要なら紹介してやるよ」

老黄の心の中では、李有金はいい奴だが、家も金もなく、顔立ちも冴えず、何より四十路を超えた年齢が問題だった。この年代は適当な相手を見つける...