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470話

この動きに合わせて、徐々に体が立ち上がるような姿勢になり、やがて全身が食器棚に密着した。正確に言えば、李雅の体がちょうど食器棚の手のひら大の隙間にぴったりと収まっていた。

背後の王強は今、その感覚がどんどん強くなっていくのを感じていた。朦朧とした意識の中で、彼はただ誘惑に満ちたあの場所に激しく深く入りたいという思いだけがあった。

李雅が立ち上がるにつれて、王強の動きもゆっくりと前へと進んでいった。今の姿勢は、王強が李雅の背中に覆いかぶさるように、彼女の曲線を抱きしめながら、一緒に立ち上がっていくといった具合だった。

李雅はもうこれ以上前に進めなかった。夫の動きがどんどん速くなっているのを...