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426話

李有金はやや腰を低くして、階段を上る時に目立たないようにしていたが、見れば見るほど、何か変だと感じ始めた。

王珊は一歩一歩進むたびに、後ろ側が何か不自由そうで、いちいち足を揃えるような妙な歩き方をしている。

李有金は不思議に思いながらも、王珊の方は内心で腹を立てていた。昨夜あの犬の尻尾のような大きなものを、潤滑油を少し塗っただけで後ろの入り口に押し込まれたのだ。昨夜はあまり感じなかったが、今朝起きた時には後ろがひどく痛み、歩き方にまで影響が出ていた。

階段を上りながら、王珊は背後から聞こえる李有金の明らかな呼吸に気づいた。少し考えれば状況は明白だった。きっとこの一見実直そうな男が、自分の...