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314話

「兄さん、風呂終わった?梁清は出かけたって言ってた?」たった一枚のドアを隔てて、義弟の王強の声が響いた。

李有金は扉の外から聞こえる義弟の声を聞きながら、目の前にいる梁清の曲線美に溢れた魅惑的な体を見つめていた。特に慌てて下着を身につけようとする彼女の胸の丘が揺れ動くたびに、思わず喉を鳴らして唾を飲み込んでしまった。

梁清が振り向くと、今にも泣き出しそうな表情で李有金を見つめ、その目には懇願の色が浮かんでいた。

「ゴミ捨てに行ったんじゃないか?さっきドアの開く音が聞こえたよ」シャワーを浴び続けるふりをしながら、李有金は答えた。

梁清の呼吸は一段と小さくなり、感謝の表情で義兄の李有金を一...