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291話

その中でも蘇桜はいつも悪戯が止まらなかった。口いっぱいの歯磨き粉の泡をつけたまま李有金の顔にむちゃくちゃキスをしたのだ。彼の顔は唾液と泡だらけになってしまった。蘇桜は横で思う存分大笑いしていた。

李有金は彼女を懲らしめようと、彼女の腰をぎゅっと摘んだ。蘇桜はその突然の攻撃に「きゃっ」と声を上げた。

李有金は手を離し、タオルで顔の泡を拭き取り、それから蘇桜の顔も綺麗にしてあげてから言った。「君はね、時々本当に子供なんじゃないかって疑うよ。全然大人になれてないな」

蘇桜は嬉しそうに言った。「当たり前じゃない。旦那さまが甘やかしてくれるから、私は子供みたいでいられるの。そうすれば旦那さまがもっ...