新妻は愛らしく

22話

恥ずかしがり屋の子は飴をぎゅっと握りしめたまま、目線を鼻先に落とすか、大人の後ろに隠れてしまう。

大人たちがそんな光景を見て少し腹を立て、叱りつけようとすると、李有金は手を振って制し、「いいんですよ、お正月なんですから、子供を叱らないで。大きくなれば自然と良くなりますから」と諭した。

その後も互いに挨拶を交わし、別れを告げては先に進み、また出会った人に祝いの言葉をかける。

家に帰る頃には、ポケットの飴はすっかりなくなっていたが、タバコはほとんど出すことがなかった。

多くの場合、顔見知りが帰省した子供たちと一緒に歩き回るので、タバコを差し出すのは大抵、世間の付き合いを心得た若い後輩たちだ...