Read with BonusRead with Bonus

218話

物事があるなら、二人で座って話し合うべきだ。このまま何も言わずに去ってしまうと、お互いが苦しむだけだ。

李有金は化粧台の前に座り、自分の学習資料を手に取った。ページをめくってみると、なんとも懐かしい気持ちが込み上げてきた。

振り返ってみれば、もし蘇樱が自分に勉強するよう言わなければ、特別なことなど考えつかなかっただろう。彼女に手紙を書くこともなかっただろう。

きっと自分は土を掘り返すだけの老農夫のままだったに違いない。やはり知識の力は偉大だ。

本をめくりながら復習していると、あっという間に時間が過ぎていった。夢中になって読んでいると、蘇樱の呼ぶ声が聞こえた。

「旦那さま、もう読むのは...