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184話

冯音の胸も苦々しい思いでいっぱいだった。その喘ぎ声に自分の体が反応し始めているなんて。こんな経験は今まで一度もなかった。

自分の下着がすでに湿っていることをはっきりと感じていた。

否応なく、約三十分間聞き続けることになったが、隣の部屋ではまだ収まる気配がない。

冯音はこのとき、娘の言っていたことが間違いではないと理解した。あの李という老人の戦闘力は並大抵のものではなかった。しかし、自分の忍耐力も限界に近づいていた。

向こうの声は波のように高まり続け、こちらの忍耐は少しずつ削られていく。

ついに耐え切れなくなった冯音は、裸足で静かに床を降り、細心の注意を払って部屋のドアを開けた。娘の寝室からは光...