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127話

この幸せな日々は、二人の間をあっという間に駆け抜けていった。

竹の椅子に横たわり、蘇櫻はとても心地良かった。竹の椅子は涼しいが、本当に心を涼やかにしてくれるのは、大切な人からの気遣いだった。それも不平一つなく、心からの気遣い。

蘇櫻のお返しといえば、毎回の愛の営みで彼を満足させるよう精一杯尽くすことだった。自分の優しさ、自分の体、自分の心を使って、彼を満たしてあげること。

残された時間はもうわずかだった。開校まであと一週間もない。その後、自分がどうしてもやらなければならないことがある。いつまでもこのような恥じらいのない日々に浸っているわけにはいかなかった。

二人の前に立ちはだかる障害を...