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1176話

「そう考えると、胡詩曼はあまり恥ずかしく感じなくなった。彼女の中では、二人の体のあの部分が直接触れ合わなければ、関係を持ったことにはならないはずだと思えた。今の関係で何かを突破できなくても、少なくとも自分の力で李有金を気持ちよくさせ、彼の欲求を和らげてあげたいと思った。

そう考えると、胡詩曼の心はずっと晴れやかになった。彼女は意図的に足先を動かし、次のバスの揺れに合わせて、背後の李有金がすでに硬くなっているものを感じながら、その長くまっすぐな足をきつく閉じた。そのすき間にあったのは、まさに李有金のおとなしくないそれだった。

続いて、胡詩曼は今の混雑した状況に乗じて、こっそりと足を前後に動か...