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1006話

李有金は周浩という奴の心理についてある程度理解してきており、最初のような驚きや疑念はもはやなかった。

李有金はタバコの煙を吐き出しながら、交差点を周浩と歩きながら話を続けた。

「なんだ、さっきも言ったろう。夜に彼女の寝室に忍び込んで、お前の親父さんとお袋さんの結婚写真の前でやるって言っても、彼女は同意したんだぞ。きっと興奮して何をどうすればいいか分からなくなってたんだろうな。残念なことに、準備万端だったのに邪魔が入っちまった。本当に惜しかったな、久しぶりに女を強く求める感覚だったのに」

「そういえば思い出したんだが、お前の親父さんが漬けてた薬酒、あれは発情を促す効果が強すぎるんじゃないか?...