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792話

私がうつ伏せになっていて静姉さんの表情は見えなくても、彼女がきっと唇を軽く噛み、声を抑えている姿は想像できた。

その抑え込まれた息遣いや喘ぎ声に、私はこれが静姉さんの治療だということをほとんど忘れてしまい、思わず手を伸ばして触れてしまった。力加減を誤ると、静姉さんの体が微かに震え、私の手を掴んで言った。「小寧、優しくして、痛いわ」

「ごめんなさい、静姉さん」

私は恥ずかしそうに静姉さんを見た。

静姉さんは唇を噛んで微笑み、「大丈夫よ」と言った。

私は静姉さんが怒っていないとわかり、再び治療に専念した。懸命な努力の末、ついに甘い香りが漂ってきた。

静姉さんから母乳が出たのだ。私が興奮...