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778話

「私たち二人はグラスも使わず、一人一本のXOを手に、キャップを外してそのまま飲み始めた。

爆音のDJミュージックに合わせて、まるで江湖の侠客のように、理由もなく酒を喉に流し込んだ。

一本のボトルが音楽の終わりと共に底を見せた頃、アルコールが頭に回り始め、目の前がやや揺らぎ、ダンスフロアの人影を見ていると少し不安になってきた。

ボトルを置いて李倩の方を振り向くと、小さな掌ほどの可愛らしい顔が赤く染まり、大きな瞳はやや潤んで、ほろ酔いの姿は人を魅了するほどだった。

「もう一本!」と李倩が言った。

断ろうと思ったが、彼女の負けん気の目を見て、悪魔に取り憑かれたように彼女に張り合っ...