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769話

彼女の美しさは、聖なる汚れなきもの。彼女の勇気は、千万の人も及ばぬほど。

その瞬間、特殊部隊のエリート兵士である私でさえ、彼女には遠く及ばないと感じた。

確かに、特殊部隊としての道では成功を収めたが、除隊後の私には、佟顔のような天下を憂う心など持ち合わせていなかった。

少し心苦しくなり、私は言った。「わかった。どんなことがあっても、小顔、俺はお前を支持する。でも、家族との間に溝を作らないでほしい。家族はたった数人しかいないんだ。誰の心も傷つけたくない」

数杯の酒が入り、私も本音を話し始めていた。

「あはは、小寧、何言ってるの?私みたいな責任感のある国民が、家族と仲違いするわけないじゃ...