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762話

内心の焦りと心配で、私は丹東警備会社の隅々まで探し回っていた。

突然、泣き叫ぶ声が隣の一階の窓から聞こえてきた。その声を聞いた瞬間、私には全てが分かった。

あの扉を乗り越え、オフィスのドアを蹴破った時に目にした光景は、まさに直視に耐えないものだった。

ボロボロの服を着た程静雅は、ほとんど一糸まとわぬ姿で馬社長に押し倒されていた。馬社長の目からは貪欲な光が放たれ、体をくねらせる様子は、典型的な痴漢そのものだった。

「何だ?入り口を見張っておけと言っただろう?」

私がドアを破って入った時、馬社長は不機嫌そうに一言罵った。彼の機嫌が悪いのは当然だ。

まさに得意の金槍を抜かんと...