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728話

私の言葉を聞いて、白雪も大祭司も黙り込んでしまった。軽菊と墨蘭の顔にもようやく束の間の安堵の表情が浮かんだ。彼女たちが私に希望を託しているのは当然だろう。

もし彼女たちが使命を果たしながらも、自分たちの子孫を残すことができるなら、きっと彼女たちは心から望むことだろう。

「よし、ひとまずお前の言うことを聞こう。もしお前が古人の墓穴で方法を見つけられなかったら、若い連中には一晩だけの時間を与えることにする」

私がそう言うと、老祭司がすぐさま決断を下した。彼の判断には確かにその場にいる全員が納得せざるを得なかった。

そして、彼の側には新しい話梅女将が付き添っていた。

今の話梅女将はまだ十二...