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718話

その精鉄で鋳造された鉄の円盤は、一枚五十キロもある。まさかこの坊主頭の男が一気に百五十キロ、つまり三百斤もの重量を持ち上げるとは思わなかった。

この恐るべき重量は、会場の数多の選手たちを圧倒し、多くの選手の顔に落胆の色を浮かばせた。

坊主頭の男は確かに実力者だった。彼の持ち上げた三百斤という重量は場の空気を一変させ、その場にいた多くの男たちも彼の圧倒的な威力に屈服せざるを得なかった。

しかし、それでもなお三百五十斤の重量を持ち上げる男たちもいた。

このような恐ろしい力、このような恐ろしい気迫、まるで人間ではなく、精巧に育て上げられた重量挙げマシーンのようだと思わずにはいられなかった。

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