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603話

「そんな言い方で、女性の目には男なんて下半身で考える動物にしか見えないわけだわ!」

「そうさ、男は楽しみたいだけ、私は楽しまれたいだけ。来ない?」

私がまだ反論して凌少を諭そうとしていたところ、突然、派手な化粧をした女が凌少に抱きついてきた。

彼女が「楽しまれたい」などと、そんな気持ち悪いことをよく口にできるものだ。

「誰だお前?楽しみたいなら他をあたれ、さっさと消えろ」

こんな安っぽい女に抱きつかれて、凌少というこの色男でさえ吐き気を覚えたらしく、彼は平手打ちをくらわせた。すると女の顔から厚化粧の粉が一層剥がれ落ちた!

化粧が剥がれたところは凸凹していて、まるで妖怪のようだ。

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