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513話

「そ、それはよくないんじゃないか?僕は人の弱みに付け込むようなことはしたくないよ」

それでも私はわざと驚いたように言った。

「ふん、小寧、見直したわ。まさかそんなケチな男だったとはね。珊珊だってあなたと何度も体を重ねたじゃない。このまま彼女を苦しませるつもりなの?」

そんな風に言った私に、叔母さんは不機嫌になった。少し赤らんでいた彼女の頬がぴたりと曇った。

「李斌だけが悪い男だと思ってたけど、結局あなたも同じ穴の狢ね」

弁解しようとした矢先、叔母さんがため息をついてそう言った。その言葉に私は思わず胸が詰まった。

実際には張珊を諦めるつもりなんてなかった。ただ叔母さんに浮気性だ...