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477話

五十歳ぐらいに見えるが、おそらく染めたのだろう、白髪が一本もなかった。

ビジネスマンや成功者にとって、五十歳でこの男性のような姿でいられるのは、なかなか良いことだと思う。

普通、頭の切れる成功者なら、この年齢になると、ほとんどが禿げているか白髪だらけで、老けこんでいるものだ。

だが目の前の中年男性は、それなりに落ち着いた振る舞いで、少なくとも嫌悪感を抱かせるようなことはなかった。

「ああ、あなたが蕭雅欣さんですね。私は慕容羽、『ハーデン』グループのCEOです。中州に来られて大変光栄です。あなたと素晴らしいひとときを過ごせることを願っています」

この中年男性の自信に満ちた様子...