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465話

もしかして佟顔に危険が迫っているのだろうか。ここ数日まったく彼女と連絡を取っておらず、今どうしているのか分からない。

急いで佟顔に電話をかけた。「お掛けになった電話の電源は入っておりません」

佟顔の携帯が電源オフになっているなんて。

不安が募る一方で、張婷に言った。「張婷、先に帰っていいよ。俺は一人で山頂まで行ってみる」

張婷を山頂に連れて行きたくなかった。もし山の上で襲われている女の子が本当に佟顔だったら、張婷の安全まで気にかける余裕はない。

「ダメ、一緒に行くわ」

思いがけず張婷は断固として一緒に危険な場所へ行くと言い張った。彼女のその様子を見て、心から感動し、結局彼女を連れて...