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461話

二人が膠着状態にある中、私の手はゆっくりと動き、李倩の胸へと伸ばしていった。

だが予想外にも、この過激な行動は李倩にすぐさま押しのけられてしまった。彼女は真剣な表情で言った。「呉寧、あなた度が過ぎるわよ。もし誰かに見られでもしたら、私は総経理として面目丸つぶれじゃない」

李倩の言葉に、心の中の欲火を必死に抑えるしかなかった。この悩ましい女は、俺を誘っておきながら、火がついた途端に突き放すとは。

こんな意図的な誘惑に、どうして耐えられるだろうか。内なる欲望をコントロールするなど到底無理だった。

「まあいいわ、小寧。今回はあなた、本当に大手柄を立ててくれたわね。うちの二番目の兄、李...