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411話

あの色っぽい声に、秋桃の顔はさらに赤くなった。まるで彼女がわざと私を誘っているのではないかと疑ってしまうほどだ。

そんなぼんやりとした状態で、頭の中は考えでいっぱいになりながら、気づけば秋桃の学校の門の前に到着していた。車を停めると、秋桃はすでに着替えを済ませ、車から降りていった。

「秋桃、一体どうしたんだ？あいつに囲われてるのか？」

車をまだ発進させていない時、突然校門から十八、九歳ほどの男の子が走り出てきて、秋桃の肩をつかんで激しく揺さぶった。

「喬志明、あなた頭おかしくなったの？この方は私の命の恩人なのよ。どうしてそんな下劣な言い方するの？」男の子の過激な言葉に、秋桃は明らかに怒...