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409話

「実は、秋桃という娘の第一印象は僕もなかなか良かったんだ。そこで彼女に聞いてみた。「秋桃、君の故郷はどこなの?」

「えっと、私は西北の出身で、中州で大学に通っています」秋桃の返答には少しぎこちなさがあった。

秋桃は私に教えてくれた。彼女は週に三日この『百花園』で小唄を歌い、店主から月に四千元の給料をもらっていて、その金額がちょうど彼女の日々の生活費に足りるのだという。

今日の午前中、彼女は歌い終わったあと直帰するつもりだったが、帰る前に私と左小明にお礼を言いたかったのだそうだ。

彼女の話を聞いて、左小明が突然口を開いた。「秋桃、吴兄貴の会社はちょうど君の大学からそう遠くないところにある...