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381話

私は張婷に付き添って劇場の控室に入った。タイゴバー大劇場には専用の劇場があり、その他にもスタッフ用の控室が用意されていた。

張婷の説明によると、各スタッフが一つの劇場を担当し、それぞれ専用の控室が割り当てられているという。

控室は十数平方メートルほどの広さしかないが、必要なものは全て揃っており、夜勤のスタッフのための小さなベッドまで置かれていた。

控室に足を踏み入れるなり、私はざっと室内を見渡した後、思わず張婷を抱きしめていた。

前回の別れから、本当に長い間彼女に会っていなかった。

正直に言うと、張婷はとても魅力的な女性だった。身長は約160センチと特別高くはないが、そのスタイルは抜...