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369話

私が立ち上がって中に入ろうとした時、警備員が突然私を遮って言った。「あなたは何の用ですか。試験に関係のない方や、当社の社員でない方はこのドアから入ることはできません」

元々、程静雅はただ何か用事で遅れているだけだと思っていたのだが、門番の警備員のこの言い方を聞いて、私の心に不安が湧き始めた。

通常、こういった審査や面接では付き添いが許可されるものだ。それなのに、この門番の警備員は私を止めるとは!

不吉な予感がして、私はとっさにIDカードを取り出し、自分はこの会社の社員だから中に入れてほしいと言った。

「嘘をつけ。あなたはさっき程静雅という面接を受けに来た先生に付き添っていた人じゃないで...