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367話

「麻辣湯」というものがとても美味しいと多くの人から聞いていたけど、今まで一度も試したことがなかったんだ。だから今日は「楊徳福」の麻辣湯を食べに来て、その味を特に楽しみにしていた。

「すみません、メニューをください」

「楊徳福」麻辣湯店に入ると、程静雅は手慣れた様子でメニューを手に取り、ペンでサッサッといくつか印をつけた。程なくして、笑顔いっぱいの店員さんが立ち去っていった。

程静雅が注文している間、私はこの「楊徳福」麻辣湯店を見回してみた。店はそれほど広くはないが、女性店員はみな美人揃いだった。

美人なだけでなく、態度も素晴らしい。客が店に入ってくると、彼女たちはみな満面の笑みを浮かべ...