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350話

「まずは約束しておこう。あの一件をあんたと僕の関係の焦点にはしたくないな。あんたみたいな美人は、一度味わっただけじゃ足りないからね」

僕の返答は非常に落ち着いていた。僕の言葉を聞いて、江依鸿は小さく微笑んだ。やはり、僕から甘い思いをさせてもらった江依鸿は、一生僕のことを忘れられないだろう。

僕がそう断言する様子を見て、江依鸿は色っぽく言った。「もう、あなたってば色々と言い方が上手ね。で、私にどんなことをして欲しいの?聞かせてみなさいよ」

表面上は江依鸿はまだ高飛車な態度を装っているが、実際には、僕が一生彼女と関わりを持ちたいと言ったことで、内心では喜びを抑えきれないのだろう。

江依鸿に...