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1088話

「調べてもわからないわ」

私は眉を寄せ、紅姉さんを驚いた目で見つめた。

彼女は上級治療師だ。

それも治療師協会の会長で、その腕前は疑いようのないものなのに、彼女でさえ問題を見つけられないなんて。

私は振り返って紅姉さんの隣にいる女性を見た。見た目は普通だ。

しかし、その胸の大きさは普通じゃない。

私が何か言う前に、陳夢が俯いて小さな声で言った。「師匠、さっき私が彼女を診た時も、実は不思議に思ったんです。彼女はまったく反応がなくて、原因がどうしても分からなかったんです」

陳夢は私が手取り足取り教えた弟子で、紅姉さんは治療師協会の会長だ。

今、二人とも問題を見つけられないということは、間違いなくこ...