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1000話

「噂で困ってるって聞いたから、すぐに来たんだよ」私は単刀直入に切り出した。

紅姉さんはすぐに私を睨みつけた。「さっき電話で言ったでしょ。何も困ってないし、元気よ。わざわざ来る必要なかったのに」

「そうなの？」私は眉をひそめて尋ねた。「王政のヤツから聞いたんだけど、最近ずっと男が付きまとってるって」

その言葉を聞いた紅姉さんは、美しい眉をかすかに寄せた。

私はその表情を見逃さなかった。彼女が確実に何かを隠していることがわかった。

「紅姉さん、話してよ。一体どんなトラブルなの？」私は彼女のデスクに腰掛けて尋ねた。

「何でもないわ。この件はあなたには関係ないし、私自身で解決するから」

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