




1話
「李さん、慌てないで、私がやるわ!」
夜、私が気持ちよく眠っていると、突然騒がしい声で目が覚めた。
私は無意識に起き上がってドアの方へ歩き出した。すると続けざまに「ビリビリ」という音が聞こえ、叔母さんの甘い声も聞こえてきた。「優しくして!」
「君の今の姿が最高だよ、本当に美しい」叔父さんが笑いながら言った。
私はそれを聞いて全身が熱くなった。
叔父さんと叔母さんがまた深夜の営みをしているのだ。
「今夜はそんなに急がないで、もっと長く楽しみたいの!」叔母さんの途切れ途切れの甘い声は、まるで毒薬のように私の脳内に艶やかな光景を描き出した。
見えなくても、今の叔母さんがどれほど魅力的か想像できる。
先日、私は事故に遭い、目に大きな損傷を受けて失明してしまった。
目が見えなくなってからは、毎日家に閉じこもり、まるで生ける屍のようだった。
叔父さんは私の知らせを聞いて心を痛め、私のことで東奔西走し、私の目を治そうと一生懸命だった。血の繋がりはないが、父と一緒に育った叔父さんとは絆が深く、私にもとても優しくしてくれる。
叔父さんの家が私の通院する病院に近かったため、叔父さんは私を家に迎え入れ、叔母さんに私の世話を頼んだ。
叔母さんは本当に素晴らしい女性で、心が優しく、声も特別美しい。
母の話によると、叔母さんはとても自分磨きをしていて、肌は白くて柔らかく、三十代なのにまるで少女のようだという。
残念ながら、私が目を失う前に叔母さんに会ったことはなかった。
叔父さんの家に引っ越してから、叔母さんは毎日私を励まし、諦めないようにと言ってくれた。
彼女の優しく甘い声を聞くたびに、私の心はほっこりと温かくなった。
もし私の目が治るなら、最初に見たいのは叔母さんの姿だ。
今、二人の愛し合う声はますます大きくなり、目が見えない分、私の耳は異常に敏感になっていて、叔母さんの甘い吐息が耳から離れない。
そして私の体の内側の火照りは、もはやコントロールできず、私も叔母さんと一度でいいから絡み合いたいと思ってしまう。
「ダメだ、ダメだ!」私は必死に頭を振って、脳内の邪念を振り払おうとした!
叔父さんを裏切るわけにはいかない!
「ドン!」不意に頭を壁にぶつけてしまった!
痛い!
頭を抱えながらしばらく痛みをこらえていると、突然ぼやけた視界がゆっくりと鮮明になってきた。
私の目が見えるようになったのだ。思わず喜びの声を上げそうになったが、そのとき外から叔父さんの声が聞こえた。
「今日はすぐに出かけなきゃならないから、ちょっとスリリングなことをしようか」
「やめて、小寧を起こしちゃうわ。彼に聞かれたら良くないわ」
「何を恐れることがある?どうせ彼には見えないんだから」これを聞いて、私のことを話しているとわかった。
「でも、やめておきましょう、あなた」
「口では嫌だと言いながら、体はこんなに正直なんだね。こんなに興奮してるの初めて見たよ。もう演技はやめなさい」私はドアの隙間から覗き見ると、鼻血が出そうなほどの光景が広がっていた。
叔母さんは引き裂かれたドレスだけを身にまとい、ドアに寄りかかって、片手で口を押さえて声を出さないようにしていた。