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458話

白起、白起。

萧沐は今や自分の頬を思いっきり叩きたい気分だった。普段から白起の名前を何度も呼んでいたのに、どうしてこの名前がこれほど馴染み深いものだと気づかなかったのだろう。

それは中華の歴史上、名高い戦神ではないか!

しかも唯一の戦神なのだ!

萧沐は自分が普段どれほど白起をからかい、皮肉を言い、「派手な男」と呼んでいたかを思い出し、自分の頬を叩きたくなる思いが強まった。中華の戦神にそんな態度で接していたなんて。白起がその場で彼を切り裂かなかったのは、本当に慈悲深かったからだろう。

今や萧沐の白起への視線は、完全に崇拝の星を散りばめたような目になっていた。

しかし白起は今、萧沐に構って...