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45話

ハゲ校長は満足げに頷いた。よしよし、みんな分かっているな。

「皆さんにこの件を伝えるのは、自分の家のことをどうするか考えろということではなく、包囲の範囲があまりにも広大なため、我が校の学生、特に実習を控えた四年生を動員して包囲作戦の支援をするよう上からの命令が下ったからだ。功績を上げれば、実習期間を飛ばして正式な警察官になれる。今日の緊急会議を開いたのは、皆さんに活躍の場を与えるためだ。誰か自ら志願して学生たちを引率し、包囲作戦を支援する者はいないか」

ハゲ校長のこの発言で、皆の興味はしぼんでしまった。

最初は校長が何か良い話を持ってきて、一人では独り占めできないから分け合おうとしている...