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417話

肖沐のスピードは、警察たち二師兄よりもはるかに速かった。

警察たちは、ただ自分たちの横を人影が一瞬で通り過ぎるのを感じただけだった。

そして彼らの視界に、一人の人物が現れた。

しかもその人物は、彼らがどれだけ追いかけても追いつけなかった犯人に向かって猛スピードで近づいていた。

二師兄は元々前を軽々と走っていた。後ろの警察たちが自分に追いつけないことを十分承知していたからだ。

だが、すぐに彼は自分に迫りくる足音を聞いた。

これはどういうことだ？

二師兄は反射的に振り返ってみた。

彼の後ろで自分を必死に追いかけている肖沐を見たとき。

彼の頭の中には「くそっ」という言葉が万回駆け巡った。

こんなこと...