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404話

「ほら、見てごらん」肖沐は言いながら、林微然の目の前で手のひらを振った。

照明が彼の手に当たり、そこには光が反射してキラキラと輝いていた。

林微然は元々頬を薄紅く染めていたが、肖沐の手のひらを見た瞬間、顔が一気に真っ赤に染まった。

彼女は慌てて手を伸ばし、肖沐の手を押さえようとしたが、肖沐にしっかりと制止されてしまった。

肖沐は再び身を屈めて激しくキスをし、二人の若い体はそのまま絡み合った。

突然、林微然は肖沐の背中をきつく掴んだ。

彼女の爪が深く肖沐の肉に食い込んだ。

「痛い」

「やめて、離して」

林微然は痛みで涙が溢れ出し、全身をもがき始めた。

肖沐の額にも冷や汗が浮かび、彼も痛みを感じて...