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338話

翌朝、蕭沐はいつものように古びた三輪車に乗って仕入れに出かけ、その後、新しく居を構えた団地の入り口で露店を開いた。

今日も蕭沐は一番早く到着していた。焼き芋を売るお婆さんがやって来ると、懐から湯気の立つ餃子の入った箱を取り出し、彼に差し出した。

蕭沐は呆然とお婆さんが差し出す餃子を見つめ、受け取るべきかどうか判断できずにいた。

お婆さんは蕭沐の表情を見て、心の中で可笑しくなり、そのまま餃子の箱を彼の胸元に押し付けた。

「わたしにそんな遠慮することないよ。早く食べなさい。三鮮餡の餃子だよ。今朝作ったばかりだから、冷めると美味しくなくなっちまうよ」

蕭沐は困惑しながらその餃子の箱を両手で...