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208話

萧沐はその場に立ち尽くし、柳寒烟の背中をぼんやりと見つめていた。

柳寒烟は数歩進んだ後、萧沐がついてこないことに気づき、振り返って言った。「何をぼーっとしてるの?早くついてきなさいよ」

萧沐は彼女の声で我に返り、急いで追いかけた。「おい、柳寒烟、どこに行くんだよ?『鷹の目』の情報提供者を探すんじゃなかったのか?なんでこっちに向かうんだ?」

柳寒烟は彼を一瞥し、声を潜めて言った。「ついてくるように言ったらただついてくればいいの。余計な口を挟まないで。周りの人が私たちを見ているのに気づかないの?みんなの注目を集めたら、もう『鷹の目』の情報提供者のところには連れていかないわよ。そうしたら勝手に好...