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204話

「ふん、あの男が自分のお婆ちゃんに甘い言葉で丸め込まれるがいい。実際に彼が少しでも気を使って行ってみたら、きっと腰を抜かすわ。だってあれはトルコにある相当昔からの公共墓地の住所なんだから」

そこの雰囲気はまさにホラー映画そのもの。あの不気味な空気といったら、今、頭の中で想像するだけでも鳥肌が立つ。

でも萧沐があの住所を頼りに彼女に会いに行こうと車に乗り込み、結果として薄暗い墓地に連れて行かれ、腰を抜かして逃げ出す姿を想像すると、それだけで面白くなってくる。

柳寒烟が得意になっていると、運転手が到着したことを告げた。彼女は上機嫌で車を降り、それから祖母を手伝って外に出した。

運転手に礼を...