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124話

張宇の家族が君さんを送った後、蕭沐はまだぼんやりとネックレスを見つめたまま座っていた。

張宇は蕭沐を見て困ったような表情を浮かべた。この野郎、今日は精神的におかしくなったみたいだ。確かに強制的に解雇されるのは辛いことだが、こんなにボーっとするほどでもないだろう。

「蕭沐、何を見てるんだよ?そんなネックレスがそんなに見入るほど良いのか?」

張宇が近づいてみると、そのネックレスのペンダント部分は、非常に精巧な赤い布袋で覆われていた。

蕭沐はショックで頭がおかしくなったのか?

こんな所でずっとチェーンと赤い布袋をじっと見つめているなんて。

でもおかしい。あの程医師は、蕭沐がショックを受ける...