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116話

林微然は唇の中に湿った柔軟なものが入り込んでくるのを感じた。萧沐の息吹が彼女の口の中いっぱいに広がっていた。

林微然の頭の中は一瞬にして爆発し、真っ白になった。

何をすべきか、何を考えるべきか分からず、ただ萧沐の舌が彼女の口の中で暴れ回り、思考を掻き乱し、心の琴線を揺さぶるままにしていた。

一方、萧沐は林微然の舌に触れた瞬間から、完全に夢中になっていた。

いや、これだけではまだ足りない。もっと欲しい。

そう思いながら、萧沐は林微然にキスを続けて......

しかしそのとき、萧沐の警察通信機が突然大きな音を立てて鳴り出した。

車内全体に「ご主人様、ご主人様に電話です、ご主人様に電話です、早く出て...