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889話

「こんな人目につく場所だからこそ、いつ誰に見つかるか分からない。それがもっと刺激的で、もっと興奮するんだ」

宋陽は階段の角から一階に男が現れる前に、鐘麗雅の柔らかな体を一気に抱き上げ、彼女の豊かな胸を掴みながら、一階の階段下の暗がりへと素早く身を隠した。

男の鼻歌が近づき、足音が階段の上から響いてくる。

緊張と刺激に満ちた空気の中、宋陽はさらに興奮を高めながら、鐘麗雅の口をしっかりと手で覆った。

鐘麗雅は緊張のあまり大きく息を荒げていた。強烈な快感に彼女は叫び声を上げて体内に溜まった快感を解き放ちたかったが、宋陽の手が彼女の口をしっかりと押さえつけ、時折息苦しさすら感じさせた。

その...