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853話

簡単にシャワーを浴びた後、宋陽は黄暁婷から渡されたバスタオルで身体を拭き、ヘアドライヤーで髪を軽く乾かした。一日中履いていた下着をまた身につけるのも面倒で、バスタオル一枚を巻いただけの逞しい肉体のまま、服を手に浴室を出た。

「わぁ!陽兄、そのボディ最高じゃない?」

「うわっ!宋社長、腹筋まであるんだ、ははは!」

「あらま!恥ずかしくないの、あなたたち!」

宋陽はこの時間には彼女たちはもう寝ているだろうと思っていたのだが、予想外にも四人はまだリビングで談笑していた。バスタオル一枚の宋陽を見るなり、女性たちはからかうように笑い声を上げた。

「あ?すみません!すみません!みんな寝てると思ってた...