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852話

「これは誰のパンツだろう。」

宋陽はパンツを摘まんで持ち上げ、匂いを嗅いでみた。淡い少女の体臭に混じって、少女の秘所特有の清潔感とホルモンの香りがして、嗅いだだけで胸がドキドキした。

さっきの女性たちの性格から見て、宋陽はこの色っぽいパンツは、十中八九、徐薇というあの淫らな女のものだろうと思った。

黒いレースのパンツを洗面器に投げ入れると、宋陽は隣のピンク色の洗面器から、ピンク色の綿のパンツを取り出した。

ピンク色のパンツにはミッキーマウスの可愛らしい柄がプリントされていて、とても愛らしく見えた。

宋陽はそのパンツを鼻に近づけて嗅いでみると、なんと淡いジャスミンの香りがした。この香りは、きっと...