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785話

宋陽は母の足に向かって手を伸ばし、すっと滑り込ませると、そっと母の足を優しく握った。

すべすべの黒いシースルーのネグリジェ越しに、宋陽はふくよかな柔らかさが一瞬で自分の手の中に収まったのを感じた。

柔らかく弾力のある感触に、指がすっかり埋もれてしまいそうだった。

腕の中の馮媛がこの時、少し身体を動かし、母の温かい抱擁にさらに密着しようとしたようだった。ちょうど母の柔らかさを握んだ宋陽の手のひらは、妻のふっくらとした熱い丸みに押し付けられることになった。

前後から、宋陽の手のひらが真ん中に挟まれてしまった。

手のひらは柔らかな海に沈んでいくようで、どんどん深みにはまっていくようだった。

宋陽はこ...