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697話

「げほっ!うっぷ…」

秦文曼は干し上げながら頭を揺らし、苦しそうに手を伸ばして宋陽の両脚を押し開き、大きく息を喘いだ。

艶やかな唾液が秦文曼の高貴な唇から滑り落ち、彼女の姿は少し惨めでありながらも妖艶に見えた。

黒く艶やかに結い上げられていた髪は、宋陽の乱暴な動きで崩れ、秦文曼のこめかみから散らばり落ち、彼女をより一層みすぼらしく見せていた。

乱れた艶やかな黒髪が美しい顔に垂れかかり、秦文曼は惨めな姿でありながらも、より一層妖艶で人を惹きつける存在へと変わっていた。

「んっ!」

秦文曼が息を整える間もなく、宋陽の体が再び粗暴に押し入ってきた。

「何するの?痛いわ!やめて!ちょっと...