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609話

ココ:「陽お兄さん、もし本当に私のことを好きなら、そんなことは言わないはずよ。正直に言うと、会ったことはないけど、あなたに対して良い感情を持っているの…一度会ってみたいけど、いいかしら?」

本来、宋陽はこの二、三日のうちに蘇氷心と会う予定だった。その時は神秘的で少し暗い雰囲気を作り出し、仮面でもつけて刺激的な遊びをしようと考えていたのだが、蘇氷心にこんなに積極的に言われると、宋陽はかえって判断に迷ってしまった。

宋陽はどうしても、この女は単純ではないという感覚を持っていた。

彬彬有礼:「会うことはもちろん構わないよ。ただ、私の身分は表に出せないんだ。こうしよう、君の会社の人に案内させて私...