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603話

「さっきまで私の膝の上に座って抱きついてたじゃない。これでお互い様よ」

宋陽は冷ややかに笑いながら手を振り、柳蘭に言った。「柳部長、外に出てください。あとで程総が手配してくれますから」

「宋総!そんなご無情なことを言わないでください」

柳蘭は自分のこの巧みな手段なら、宋陽のような若い男性は必ず引っかかると思っていた。

だが予想に反して、目の前の宋総はまるで動じない。

策略が失敗したことに納得がいかない柳蘭は、思い切って歯を食いしばると、再び宋陽の膝の上に座り込み、自分の雪のように白い豊満な胸を彼の頬に押し付けながら、体をくねらせて甘えた声で言った。「宋総、お願いします!どうか!」

宋陽は今...